二石一鳥でも構わない

二石一鳥でも構わない

現役受験生。 今だからこその感性で書いていきたい

体に穴を開けてみた

タイトルにはこんなこと書いちゃっているが、実際は耳たぶにピアスを開けただけ。男でピアスを開ける人ってあまりいないらしい。

 

私だって高校生をやっているからには、通っている学校がある。私が通っている学校は当たり前のようにピアス禁止だ。巷で言う「透明ピアスを入れているだけで怒られてしまう系」ってやつ。

しかしながら、私はどうしてもピアスを開けたくなってしまった。指輪やネックレスなどとは違い、ピアスホールがある人だけが楽しめるおしゃれ。自分に似合うとか似合わないとか、そんなこと御構い無しに、ピアスを左右の耳に開けようと決めた。

 

決めてからは早い。ピアッサー購入計画をたてた。私は去年10月にあった修学旅行中にピアッサーを買おうと決めた。ピアス禁止なのに。修学旅行先である北海道の普通の薬局で買ったのだが、シルバーのデザインのを買うか、ゴールドのデザインのを買うかピアッサーを手にとって悩んでいる時、後ろを校長が通ったのである。

ピアッサーに気を取られていた私は、半径30cm以内に来るまで気づかなかった。明らかに私の手元に目をやる校長。あの姿の消し方は忍者そのものだった。私は忍者には勝てないので、ピアッサーを商品棚に戻し忍者から逃げ切ることに成功した。(結局校長が何処かに行ってから買った)

これがその時のピアッサーである。

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なんかブレてる。あんまり覚えていないが、この写真を「ピアッサー買ってやった」みたいな文章とともにインスタにあげたような気がしてきた

このピアッサーは一つしか買わず、左耳を開けるのに使った。右耳開けるのに使ったピアッサーは適当に買った。

 

ピアスを開けたのは、実はこの記事を書いている二ヶ月以上前。ここ最近まで全くホールが完成せず、ブログのネタにしている場合ではなかった。まじで血が止まらない。あれが全部ケチャップだったら、そろそろオムライス一食分にはなっていただろう。

 

ピアスを開けた日付はみんな大好きクリスマス。周りが皆彼女とおデートの中私は、なぜか教室で男友達とピアスを開けていた。さらにその周りには数人のギャラリー。

自分でピアッサーを打つなんて怖すぎたから友達にやってもらった。「あんな細い針が耳に刺さるくらいじゃ怖いわけない」と思っていたが、いざ針が耳元に来ると高飛車より怖い。富士急に行ったことないが。

こちとら死刑囚になったつもりで針が刺さるのを待っていた。どんな痛みだろうとかかってこいと、ボクサーのように脳内ではファインティングポーズを取っていた。実際は怖くて棒立ち。

しかし、いざ針が耳たぶを貫通するとなんということでしょう。あんなにも怖かった針が、匠の手によってピアスへと生まれ変わったのです。

こっちは泣き叫ぶような痛みを想像して待っていたと言うのに実際の痛みは注射以下。わざわざ二時間かけて行ったカレー屋が、たまたま休業日だった時のようだ。痛くないピアッサーに対してなんだかイライラしてきた。

ピアスが開いた瞬間には、周りがいたギャラリーはスタンディングオべレーション並みの拍手喝采かと勝手に思い込んでいた。穴が開いた瞬間に「おぉ〜」と言うだけだった。なんなんだよ。

先に左耳を開けたのだが、もうギャラリーは片耳でお腹いっぱいになったようだ。右耳を開けるときにはこっちを見てすらいなかった。にゃんこスターのようにみんなの興味は消え去ったようだ。

 

ここまでは良かった。ピアスを舐めていた。本当に大変なのは穴を開けることではなく、その後のケア。これが驚くほど面倒臭い。

「お湯で洗って、ファーストは抜いたらダメで…」そんなことやってられるかと思い、何度塞いでやろうかと思った。しかし、わざわざ北海道から持ってきたピアッサーを使ったのがなんとなくもったいなくて塞がずに済んだ。

さらに、男がピアスを開けた場合はピアスを買うところがない。これは困っている。まじでどこでもレディースしか売っていない。男はどこでピアスを買っているのだろうか。

 

これからピアスを開ける人は、開ける時よりも、その後待っている水筒を洗う時並みに厄介なケアの方を怖がったほうがいい。今回の学習だった。